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むかしむかし、あるところに心優しいおじいさんとおばあさんが住んでいました。 しかし2人は貧乏でろくに食べるものもありません。 「はあ、もうすぐ正月だというのに食べるものがないなんてさびしいのう」 おじいさんが悲しそうにいいました。 「そうですねえ、しかしうちにはお金がありませんからねえ」 おばあさんが答えます。 「そうじゃ、かさをつくって町に売りに行こう。売れれば食べ物が買える」 おじいさんがそう提案すると 「いいですねえ。さっそく作りましょう」 とおばあさんはかさをつくりはじめました。 おじいさんが鳴き声のほうを向くと、そこに6匹のタブンネがいました。 「どうしたんじゃ?こんなところで」 おじいさんはタブンネの頭に積もった雪をはらいながら聞きました。 するとタブンネは「ミイィィ…」といいながらおなかをさすりました。 「そうか、お前たちも食べ物がなくて困ってるのか。 すまんのう、分けてやりたいのはやまやまじゃがわしも食べ物がないんじゃ」 おじいさんが申し訳なさそうにいいます。 「そうじゃ、このかさをかぶるとよい。少しじゃが雪から身を守れるじゃろう」 そういいながらおじいさんはタブンネたちにかさをかぶせてあげました。 しかしかさは5つ、1匹分足りません。 そこでおじいさんは自分のかぶっていたてぬぐいをかぶせてあげました。 「わしの汚いてぬぐいで勘弁してくれ。 それじゃあ達者での」 そういっておじいさんは家に向かって歩き出しました。 そんなおじいさんにタブンネたちは 「ミイ!ミイ!」と叫び続けていました。 そしておじいさんは家に帰りました。 おじいさんはかさが売れず、野生のタブンネにあげたことを話しました。 その話をきき、おばあさんは 「それはいいことをしましたね。タブンネも喜ぶことでしょう」 と笑顔でこたえました。 その日の夜、おじいさんとおばあさんが休もうとすると、 戸をたたく音がしました。 「こんな夜に誰じゃ?」 2人が戸を開けるとそこには近所の猟師さんがいました。 「ほらよ、これをやるぜ。」 そういって猟師さんはおいしそうなお肉と毛皮を 2人に差し出しました。 「こんなおいしそうなお肉をどうして私たちに?」 おばあさんが聞くと猟師さんは 「夏に大ケガしたときじいさんたちには助けられたからな。 いつか礼をしたいとおもってたんだ。 あったかくしてうまい肉食って正月を過ごしてくれよ」 猟師さんが照れくさそうに言うと 「ありがとうございます。本当にありがとうございます」 おじいさんとおばあさんは何度も頭を下げました。 ちなみにこのお肉と毛皮はおじいさんがかさをあげたタブンネたちのものです。 おじいさんと別れたあと、タブンネたちは保護してもらおうと おじいさんの足跡をたどって追いかけました。 その途中猟師さんにみつかり、狩られてしまったのです。 しかしおじいさんとおばあさんは これがタブンネの肉だと知らずおいしく召し上がり、 楽しい正月をすごしましたとさ。 (タブンネ以外は)めでたし めでたし buha -- (名無しさん) 2012-02-08 16 20 51 ↑ミスったスマソ。ムシの良いタブンネちゃん、保護されるどころかおいしいお肉になれてよかったね! -- (名無しさん) 2012-02-08 16 22 00 おじいさんとおばあさんがクズンネによって酷い目に合わずにホントによかった -- (名無しさん) 2012-08-21 13 20 42 笠をもらってお礼しないし、保護は建前で本音は略奪か寄生しようと追いかけたんだろうな。猟師さんGJ! -- (名無しさん) 2012-12-05 17 19 52 糞豚が保護してもらえるとも思えないけどなぁ...まぁ寄生する気満々の糞豚に、おじいさんとおばあさんが無事でよかった -- (名無しさん) 2013-12-29 01 47 22 名前 コメント すべてのコメントを見る
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冷凍コンテナでの作業中、積み荷の影に何やらピンク色の物体が見えたので何かと思えば 保存してある食料の匂いにでも釣られて紛れ込んだのだろうか、寒さにぶるぶる震えるタブンネ親子だった。 いくらタブンネの厚い毛皮と脂肪を持っていようとさすがにこの温度には耐えられないだろう。 特に子供の方は衰弱が激しく、母親が抱きしめて温めているが危険な状態だ。 凍えるタブンネを速やかに連れ出して家で保護することにした。 暖炉のある温かい部屋に移すと、タブンネは持ち前の回復力でみるみる元気になった。 子供の方はまだ少し弱ってはいるがもう大丈夫だろう。 ホットミルクをペロペロ舐めオボンの実を幸せそうに頬張っている。 しかしまだ心配なので風呂で温めることにした。大きめの鍋に火をかけ沸騰させる。 子タブンネの首根っこを掴み、鍋の方に持って行くと子タブンネも母タブンネも 不思議そうにキョトンとしていたが、一気に鍋にドボンと落とすと、部屋にタブンネ親子の悲痛な叫びがシンクロした。 滾った熱湯の中でガボガボもがく子タブンネ。母タブンネが大慌てで駆け寄って鍋をひっくり返すも 子タブンネはびくびくと痙攣して絶命してしまった。 絶望して号泣する母タブンネを尻目に私はゆで上がった子タブンネを一口かじる。 これは美味い!!良い感じにプリプリした肉の食感と濃厚な味わいが何とも言えない。 母タブンネにも勧めようと思ったけど、だめだこりゃ。すっかり放心状態に陥っている。 しかし今回は中々の美味を発見したので、母タブンネは子タブンネ生産用に飼育しようと思う。 名前 コメント すべてのコメントを見る
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母タブンネに子タブンネ3匹が寄り添っている まず母タブンネの頭を撫でてやり警戒心を解く 最初は軽く片手で、徐々に両手を使い顎と頭を撫でる 母タブンネも満更ではないようで「ミィミィ♪」「ミィ…」などと気持ち良さそうに鳴いている 頃合いを見計らい子タブンネの頭を撫でてやりながら持ち上げる 母タブンネはすっかり警戒心を解いており、子タブンネを持ち上げてもなんら抵抗しなかった 子タブンネも母が撫でられてるのを見ているので警戒心はなく手の平で「ミッミッ♪」と無邪気にはしゃいでいる 「ピッチャー第一球振りかぶって…!」「投げた!」 俺は言い放ちながら大きく振りかぶり、子タブンネ…いやボールを投げた 「ミッミッ♪」とはしゃいでいた子タブンネの声は「ミヒッ…!」と風に掻き消されキャッチャーのミットに力強く吸い込まれた スパァン!「ミギャアア」ストライクッ! 俺のストレートは見事に相手のバットを空振った 母タブンネは少しの間呆然としていたが事態を把握したのか俺を睨みつける と不意に母タブンネの動きが止まる キャッチャーが例の子タブンネをこちらに投げ返してきたのだ 俺はそれを難無くキャッチする バシッ「ミヒ…」そして強く掴む「ミィィィ…」 母タブンネは焦る 子タブンネを人質に取られているのだ 何もできまい さぁて 肩も疲れてきたし次のバッターはゴロで仕留めようかなぁ もっとも仕留められちまうのはバッターだけじゃないかもしれないけどな
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小雨が降りしきる中、私は自転車を走らせていた 数日前、フキヨセシティの害獣駆除業者が総出で、タブンネの群れの駆除を行った この近辺で大規模な繁殖を繰り返していたタブンネによる被害件数が多く報告されたからである 公道に糞尿を垂れ流したり、旅人を集団で襲い荷物を奪おうとしたり 挙句の果てには街まで降りてきて、ビニールハウスの作物を略奪しようとする始末だ タブンネというポケモンは総じて、粗野で下劣で身勝手な性格を持つという 一度人間に可愛がられれば、自分が世界で一番偉い存在だと増長する 一度人間の食物を口にすると、汚い欲望を剥き出しにして、何度でも奪いにくる その性格を考慮し、駆除作戦は速やかに可決された 成体の♀は食用タマゴを生産する価値があるため、手足を切断して食品センターへ 幼児の個体は食肉加工されて、ホドモエの冷凍コンテナを経由してイッシュ全土に送られる予定だ 尚、成体♂の半数は強制労働施設へと連行したが、残り半数は群れを見捨てて一目散に逃げ出した 駆除から三日が経ち、空中から哨戒を行っていた鳥ポケモンから、タブンネの残党を発見したと報告を受けた 私がこの雨の中、わざわざ自転車を走らせているのはこのためである タワーオブヘブン 寿命や病気で亡くなったポケモンを供養する慰霊塔である 塔の裏手の林に、コソコソと身を隠すタブンネを数匹発見した 私はそのまま、身を屈めて様子を伺う タブンネは何か、石段のようなものに泣き崩れてているようだ あれは・・・・・・慰霊碑だろうか? 一目見れば石や廃材を重ねたただのガラクタの山にしか見えない ただ、よくよく見れば均等が取れた形をしている 周りには街の花壇から乱暴に毟ったと思われる、色とりどりの花 おそらくビニールハウスからの盗品であろうオボンの実が数個、備えられている 『ミィ~ ミィ~ ミィ~』 タブンネが一列に並び、耳障りな歌を垂れ流す これらの様子から察するに、葬儀であろうか 子供のタブンネがスッポリ収まるような木の箱が、数個並べられている おそらく、人間が行う葬儀という文化を、見様見真似で再現しているのだろう ・・・・・・ふざけるな 奴らは、散々好き勝手に無計画な繁殖を繰り返し、街を襲った! 街の女子供や老人にだけは強気に出て、怪我まで負わせた! 奴らの巣穴に突入して、駆除を行ったときの光景を思い出す 武装し駆除班を見た途端、奴らは媚びた笑みを浮かべて命乞いをしていた 掌から血が染み出るほどに拳を握り、私は怒りを堪える 「もしもし、私です。害獣共の生き残りを見つけました」 私はすぐさま、本部へと連絡を入れる 待っていろ害獣共。同族の弔いなど、俺は絶対に許さない 本部から到着した駆除班は、速やかに装備を整えると、茂みの中から躍り出た 私もそれに続く 『ミィ~ ・・・・・・ミィィィィィ!?』 合唱していたタブンネ共が驚き逃げ出そうとするが、一匹残らず、小銃で足を撃ち抜かれた 這って逃げようとしたため、班員総出で一通り痛めつけておくとしよう 『ミボォ! ミッ、ミッ・・・』 硬い地面に叩き付けられたタブンネ共は血を吐き出しながら呻いている 更に念を入れて、腱をズタズタに切り裂いておいた 動けないタブンネ共に見せ付けるよう、即席の慰霊碑を足蹴にする 『ミアアアアアアア!!!!!』 タブンネ共は突然、火がついたように怒り出す なんて醜い顔をしているのだろう、反吐が出る こんな性悪で知性のカケラもない下等生物が、人間の文化を真似ようなど なんて胸糞の悪いことだろうか 怒りに身を任せたまま、積まれていた石や蝋燭を蹴飛ばし、メチャクチャに荒らす 慰霊碑は、既に原型を留めていなかった 泣き叫びながらジタバタともがくタブンネを無視して、並べられていた木箱を開けた 私の予想通り、子タブンネの死骸がある 駆除の後始末から逃れたものだろう 散々痛めつけられた形跡があるものや、心臓を潰されて即死したものと様々だ ところどころに修復跡がある 死骸に対して、必死に癒しの波動をかけたのだろう 少々、歪な色と形をしているが、子タブンネとしての原型を留めていた 白いパウダーと頬紅で、大雑把な死化粧らしきものまで施されている 勿論、これも街からの盗品である その様子が、ますます私を苛立たせた 木箱を乱暴にひっくり返し、死骸の顔面に何度も、何度も、蹴りを入れた 『ビャアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!』 涙や鼻水を垂れ流しながら泣き叫ぶタブンネ共に、変わり果てた死骸を晒す 眼球や脳漿が飛び出し、グロテスクな赤色に染められている まるで潰れたトマトのようだ これだ。害獣の死に様はこうでなくてはいけない 一片足りとも、慈悲など与えはしない 残ったタブンネ共にも死んでもらう 当然、楽には死なせない 班員たちが金属網でタブンネ共を捕らえ、連行する さあ、街へと帰ろう 襲撃から一ヵ月後、フキヨセシティはもとの平和な街へと復興ていた 街は以前と同じように活気付いている 滑走路脇のビニールハウスには、季節の変わり目とともに色とりどりの果実が実っている 街頭の花壇には、再び綺麗な花が咲いていた 一つ変わったことと言えば 街の外れの大木に、タブンネの死骸が吊るされていることである あれから街に連れて来られたタブンネ共は、この世に産まれてきた事を後悔する程の拷問を受け、ゴミのように死んだ その死骸に防腐処理を施し、吊るしたのである 手足を切り取られ、傷口を熱した鉄板で焼き潰された死骸 内臓を取り出された後、子タブンネの死骸を腹に詰め込まれた死骸 いずれも皆、一生分の絶望と苦しみを味わったような表情のまま、硬直していた こいつらは見せしめとして、これから長い間、無様な死に様を晒し続ける 二度とタブンネという害悪がこの地に繁栄しないよう、私は願うばかりである 『葬式タブンネ』 完 乙、まぁ糞豚なゲスンネちゃんには相応しい最期だったね -- (名無しさん) 2012-01-12 18 01 52 葬儀のマネ事をすること自体はいいんだが、盗品でやってるのは許しがたいなまさにクズンネ -- (名無しさん) 2012-08-21 12 39 36 自分達は暴力や盗みをしておいて、遺体を荒らされて怒るとか何様だよ。シャンデラさんの炎で未来永劫焼かれ続けろ -- (名無しさん) 2012-11-27 22 27 39 こんなss書いて楽しいのか? -- (ななし) 2022-07-22 13 06 39 最高 -- (名無しさん) 2023-01-01 13 43 00 名前 コメント すべてのコメントを見る
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「タブンネ、みんなに『いやしのはどう』だ」 「ミッミッ♪」 バトルを終えて傷ついたポケモンたち。 トレーナーからの指示を受けたタブンネが彼らに両手をかざすと、その傷がみるみる治療されていきます。 タブンネに治療してもらって元気になったポケモンたちはタブンネにお礼を言うと、トレーナーのもとに向かいます。 「みんな、今日はよくがんばってくれたね。今日はちょっと奮発してオボンの実を2個あげるよ」 普段は1日1個しかもらえないオボンの実。 それが今日は2個もらえることになり、ポケモンたちは笑顔になります。 オボンの実をもらっているポケモンたちの後ろでタブンネはポテッとすわっています。 自分がもらえる順番まで大人しく待っているのです。えらいですね。 トレーナーがオボンの実をポケモンたちに与え終わると、タブンネは笑顔で立ち上がります。 オボンの実はタブンネの大好物です。それが今日は2個ももらえるのですから笑顔になるのも当然のことでしょう。 トレーナーのところにやってきたタブンネはオボンの実をもらうために「ミィ♪」と手を差し出します。 「……ミィ?」 しかし、いつまで待っていてもトレーナーがタブンネにオボンの実をくれる気配はありません。 不思議に思ったタブンネはトレーナーの服を持つと、オボンの実を食べているポケモンたちと自分とを交互に指さします。 「あれは、バトルでがんばったみんなへのご褒美なの。タブンネはバトルに参加してないでしょ。 だから、タブンネにはオボンの実はなし。いつものカリカリで我慢しなさい」 トレーナーの言葉に、タブンネは反論しようとしましたがすぐにあきらめます。 タブンネは痛いのは嫌いです。 これまで生きてきた中で痛い思いをしたのは、このトレーナーに捕まえられたときくらいでした。 そのときの痛みは、一番嫌な思い出としてタブンネの中に残っています。 そして、バトルはそれ以上に痛い思いをするのです。 1日に何度も。それを毎日のように。 タブンネが治療したポケモンたちはたくさん傷ついていました。それだけ大変なバトルだったのでしょう。 そんなポケモンたちへのご褒美だと言われたら、安全な家の中にいるタブンネには何も言えません。 がっくりとうなだれるタブンネ。それにあわせて耳と尻尾もだらんと垂れ下がります。 しかし、タブンネは顔を上げるとトレーナーに向かって「ミッ、ミィッ!」と力強く鳴き声を上げます。 自分もバトルに参加したい。自分もオボンの実が食べたい。 タブンネの鳴き声にトレーナーとポケモンたちの動きが止まります。 やがて、ポケモンたちが「危ないよ」「やめた方がいいよ」「とっても痛いんだよ」とタブンネに優しく言います。 バトルのために鍛えられた自分たちとはちがって、タブンネは何の訓練も受けていないのです。 ポケモンたちにとってはタブンネだって大事な家族なのですから、無茶なことはしないでほしいのです。 それでもタブンネの決意は変わりません。 トレーナーの目をじっと見つめて、自分の意志が固いことを伝えます。 「……わかったよ。タブンネもバトルするんだね」 トレーナーはため息をつくと、渋々といった様子でタブンネをモンスターボールに入れます。 バトルをするにも、レベル上げて、バトル用の技をおぼえさせる必要があります。 トレーナーは何匹かのポケモンたちをボールに入れて、外に出ていきました。 「さあ、タブンネ。今日がタブンネのデビュー戦だよ」 トレーナーがタブンネに声をかけますが、タブンネから返事はありません。 沈んだ表情をしているタブンネは落ち込んでいます。 あのあと、ほかのポケモンたちと外に連れ出されたタブンネはバトルシャトーというところに連れていかれました。 そこでレベルが大きく上がったのですが、そこはタブンネにとって精神的に傷つく場所でもありました。 トレーナーは「振袖ちゃん、マジ経験値」と言いながらポケモンたちに指示を出しました。 指示を出されたポケモンたちは次々と相手のポケモンを倒していきました。 相手の手持ちポケモンである「タブンネ」を。 タブンネたちが殴られ、斬られ、焼かれて。次々と倒れていく光景に、タブンネは自分の姿を重ねてしまいました。 自分もバトルに参加したらあんなふうにやられてしまうのだろうか。 バトルへの恐怖に震えるタブンネでしたが後戻りはできません。だって、自分から言い出したことなのですから。 タブンネの元気がないことに気付いたトレーナーがタブンネに近づきます。 そして、タブンネにあるものを着せました。 「ミィ?」 「ほら、タブンネ。タブンネのチョッキ模様に合うようと思って選んだよ」 タブンネの模様に合わせた。その言葉を聞いて、タブンネは笑顔になりました。 自分のことを考えてアイテムを選んでくれたトレーナーのためにも絶対がんばろう。 着せてもらった『とつげきチョッキ』を見て、タブンネの中にどんどんやる気がわいてきました。 「さあ、タブンネ。みんなのために『ひかりのかべ』『リフレクター』それと『でんじは』をちゃんと使うんだよ」 「ミィィッ!」 「それじゃあ反省会……は必要ないね。ねえ、タブンネ?」 バトルを終えて帰宅後、トレーナーがタブンネに声をかけます。 部屋の隅で頭を抱えてガタガタと震えるタブンネ。その体は傷だらけでボロボロです。 トレーナーはポケモンたちにオボンの実をあげていきます。 自分は絶対にもらえないだろうとうなだれるタブンネのもとにトレーナーが近づいてきました。 もしかしたら自分もオボンの実をもらえるのだろうかと、タブンネはわずかに期待して顔を上げます。 「あげるわけないでしょ。タブンネがちゃんとやってくれないから負けたんだよ。わかってるの?」 「ミィ……」 トレーナーから突き付けられた言葉にタブンネはがっくりと落ち込みます。 でんじはで相手を麻痺させて、壁を貼って後続のポケモンをサポートする。 それがタブンネに与えられた役割でした。 タブンネは与えられた役割を果たそうとしました。 しかし、『でんじは』も『リフレクター』も『ひかりのかべ』もうまく出すことができませんでした。 そして、ほかのポケモンたちに負担がかかり、今日のバトルは散々な結果に終わってしまいました。 「ねえ、タブンネ。またバトルに参加したい?」 トレーナーに聞かれて、タブンネは「ミィ……」と力なく首を横に振ります。 たくさん怖い思いをして、痛いこともされて、さらに自分だけオボンの実をもらえない。 どうせもらえないなら、怖くも痛くもない今までの生活のほうが何倍もいいに決まっています。 タブンネの気持ちを確認すると、トレーナーは満足そうにうなずいて立ち上がります。 そのままタブンネのことを気に掛けることもなく部屋を出ていきました。 部屋を出てからトレーナーはつぶやきます。 「これでもうバトルに出たいなんて言わないだろうね。よかったよかった。 あれでもタブンネはレアポケだからね。大ケガでもして死んじゃったらもったいない」 『とつげきチョッキ』を着たポケモンは攻撃技しか出せない。 そのことを知ったうえで、このトレーナーは補助技主体のタブンネをバトルに出しました。 タブンネがバトルしたいと言うことがないように。 カロス地方では、野生のタブンネを捕まえる機会がなかなかありません。 そんな貴重なポケモンが死なないようにと、タブンネを戦わせないようにしていたのです。 このトレーナーは、本当はタブンネのことをすごく大事に思っているのでしょう。 「やっぱ、タブンネがショック受けてる姿はいいね。次はどうやっていじめようかな?」 …………たぶんね。 (おしまい)
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欲望の街、ブラックシティ 前回に続き、この街のポケモン産業を紹介しよう タブンネというポケモン 奴隷として、街中至る所でその姿を見かけることができる 外敵から身を守る術を持たないこの劣等種は、人間の奴隷として飼われる事でしか生きることしかできない その小汚いピンクと白の体毛は、野生ポケモンにとっても的でしかない 今回は、奴隷タブンネを生産する過程についてを見ていこう ブラックシティに強制連行されてきた野生タブンネは、枷を付けて、人間のために働く奴隷として生まれ変わる 主な調達先は一つの大きな集落であり、生息する個体全てを丸々乱獲する タブンネは無駄に繁殖力が高く、イッシュ地方の多くで集落が確認されている ブラックシティでは日々、多くのタブンネの死骸が廃棄処分されているが、新しいタブンネの供給が尽きた事は過去に一度も無い 所詮、タブンネなど使い捨てのゴミと同等である。いくらでも代えが利くのだ 野生のタブンネを服従させるため、まずは作業員が死なない程度の暴力を加える 『ミッ!ミッ!』 このタブンネは、今回の調達先の集落で一番身体の大きな個体だ まるで迫力を感じられないその醜く肥えた顔で、作業員を威嚇している ここは、大量の檻が並んだ巨大倉庫 檻の外で作業員と向かい合っている一匹を除いて、一つの集落に生息する全てのタブンネが、檻の中へと押し込められていた その個体には何も拘束を行わず、自由にさせる ただ、屈強な肉体を持つ作業員が道を塞いでいるため、逃げることはできない 檻の中のタブンネたちは、群れで一番のタブンネが、今にも人間を打ち倒し、自分たちを解放してくれるなどと信じていた 群れ全体で応援するかのように、喧しい鳴き声で騒いでいる 『ミィィ!』 それに呼応するかのように、タブンネは、渾身の捨て身タックルを作業員にぶつけた しかし、作業員はビクともしない 作業員は、無言でタブンネを引き倒し、マウントポジションを取る そのまま腕に力を込め、タブンネの腹目掛けて拳を振り下ろした 『ミボォ! ・・・・・オゲェェェェェェェ!!!!!!!』 たまらず胃の中身を吐き出すタブンネだったが、作業員は続けて拳を振り下ろす 先程よりも速いペースで、何度も、何度も、振り下ろした 『ミイィィ・・・ミヒィィィ・・・・・』 胃の中身を全て吐き出したのか、タブンネは短く息を吐き続けていた 作業員は手を止めると、今度はタブンネの顔面を、靴底でグリグリと踏みつけた 『ミィ! ミィィィ!』 タブンネは怒りを孕んだ声をあげ、イヤイヤと身を捩り抵抗する タブンネという種族は、その小汚い見た目に似合わず自尊心が高い 野生で生きる他のポケモンとは違った、悪い意味の個性であるピンク色の体毛がその原因だと言われているようだ 自分の種族だけが特別なポケモンだと思い込み、付け上がるという、醜悪な精神を持ち合わせている よって、顔を踏みつけられるのはかなりの屈辱なのだろう そのちっぽけな自尊心など、人間の手にかかれば無意味なものだが タブンネが抵抗する素振りを見た作業員は、再びマウントを取り、腹目掛けて拳を叩き込んだ 『ミギャッ!』 涙を流そうが、血反吐を吐き出そうが、抵抗しなくなるまでこの工程は繰り返されるのである 二時間程殴られると、タブンネは顔を踏みつけられても抵抗しなくなった 息苦しいのか、叫ぶことすらせずに、濁った目から涙を流している くだならい自尊心を叩き折るには、暴力を加えるのが一番効果的だ タブンネの精神など、痛みによって支配してしまえば簡単に堕ちてしまう 作業員は仕上げに入る まずは、長く伸びた触角を片方を、乱暴に引き千切った 『ア”ア”ア"ア"ア”ア”ア"ア"!!!!!!!!!!』 神経が集中した触角を千切られ、タブンネは枯れた喉で悲鳴をあげた 血だけではなく、様々な体液が飛び出している 作業員は、ジタバタと暴れ回るタブンネに、冷たく重い鋼鉄の首輪を嵌めた 奴隷用の特注品であり、リモコンで起動する小型爆弾が付いているものだ そして最後に、腹と背中に熱した焼き鏝を押し付ける ブラックシティの刻印であり、人間のために死ぬまで働き尽くすという、奴隷タブンネとしての存在証明である タブンネはぐるんと白目を剥き、泡を吐いて気絶した 目が覚めてからは、奴隷としての新しい生活が始まるだろう 檻の中のタブンネたちはどう感じただろうか、言うまでも無い 集落で一番強いと思われていたタブンネが、いとも簡単に人間に服従したのだ 絶望と恐怖で、とっくに精神が折れているだろう 大量の折が置かれた倉庫は、タブンネの悲鳴一つ無く、しん、と静まり返っていた こうして、効率良く、他の個体も人間に服従する 今のタブンネと同じように、身体の一部を欠損させ、顔面は再生力で修復出来ない程、グチャグチャに変形させてしまう より醜くなったタブンネたちは、奴隷の焼印と首輪を晒しながら、今日も、明日も、街中を歩く その労働力によって、ブラックシティの人々は、快適な生活を維持することができるのである 終
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タブンネおでんというものがある。 祭りや祝い事がある時にふるまわれるとある地方の郷土料理だ。 生きたタブンネを3日間煮込み続けることで熟成されていく味を楽しむものだ。 それでは、その作り方を紹介していこう。 まずは下ごしらえとして、タブンネを3日ほど絶食させる。 お腹の中のものをすべて外に出してしまうためだ。 絶食している間のタブンネは、空腹からゆっくりとミィアドレナリンを分泌していく。 下剤で強制的に外に出す方法もあるのだが、これでは味が薄くなってしまう。 タブンネを絶食させ終えたら、次に全身の毛を剃っていく。 この時に尻尾はきれいに引き抜いておく。 あとはタブンネの上半身をタコ糸で縛れば下ごしらえの完了だ。 下ごしらえしたタブンネを水が張った鍋に入れる。 この時、タブンネをそのまま入れるか天井から吊るすかは各家庭によってちがう。 そしてあとは鍋につゆを入れ、具材とともに煮込むだけだ。 煮込まれることでタブンネが悲鳴を上げようとするだろう。 ここで、引き抜いておいた尻尾をタブンネの口につっこんで、静かにさせる。 タブンネの強靭な生命力ならば熱湯の中にいてもある程度は生き続ける。 3日間というのはタブンネが耐えられるおよその目安というわけだ。 もちろん、タブンネの状態によっては1日でダメになることもあるし、1週間ほどもつ場合もある。 ここは、各家庭の腕の見せ所だろう。 タブンネは煮込まれ続けている間、ミィアドレナリンを出し続ける。 それはタブンネの状態によって微妙に味わいを変えていく。 同じ具材を使っても、味の変化と深くなるコクによって毎日食べても飽きることがないのだ。 タブンネが息絶えると、その体は徐々にくずれていく。 その崩れた肉は何日にもわたっておでんの汁を吸っている。 タブンネの持つ旨みとまじりあい、何ともいえない不思議な味を生み出すのだ。 今紹介した方法はあくまで基本的な作り方である。 家庭によっては、メスのベビンネのみを使ったり、タブンネの家族を使ったりと様々だ。 さらに、煮込んでいる間に、タブンネにどのような処置を施すかというのも十人十色だ。 それを親子で受け継いでいくことで、家庭により、まったく異なるタブンネおでんができるのだ。 この地方で何かイベントがあるときは立ち寄ってみるのはいかがだろうか。 食べるたびに味が変わっていくタブンネおでん。 それをぜひ、堪能していただきたい。 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ジャイアントホールの中で色違いの子タブンネを見つけた。 しかしその体は傷だらけでその幼い命は今にも絶えそうだった。 俺は近づいてその色違いの子タブンネにを抱える。 どうやらまだ息はあるようだ、俺はカバンからミックスオレを取り出し飲ませる。 すると体力を取り戻したようで、傷ついた色タブンネはすやすやと息を立てて眠り始めた。 それを見て安心したその時、草むらからガサゴソと数匹の子タブンネがでてきた。見たところ4匹くらいいるようだ そして俺と色タブンネを確認すると、そのタブンネは色タブンネを催促してきた。 きっとこの色タブンネはタブンネ同士の集落でいじめにあっていたのだろう。 なおのことうるさく騒いで色タブンネを要求する。 少しこいつらに苛立ちを覚えた俺は子タブンネを抱えたままモンスターボールに手をかけ、ハッサムを出す ハッサムに一匹だけ残して殺すように命令するとハッサムは剣の舞を始める。 それを見たタブンネ共は一斉に逃げ出す、ハッサムはそれを追いかけ、まず手始めに一匹のタブンネにバレットパンチをする。 手加減なしの一撃でタブンネは奇声をあげて吹っ飛ぶ。 もうあのタブンネは逃げる気力もないだろう、他のタブンネを殺すようにハッサムに命令する。 その間に俺はそのタブンネにげんきのかけらを使う。 タブンネは意識を取り戻しすぐさま逃げようとするがその前には残り二匹の二匹を惨殺し、もう残りの一匹を鋏で掴んでるハッサムが居た。 ハッサムはそのタブンネの前で掴んでるタブンネの頭をぎりぎりと締め上げる。 そして頭蓋骨の割れる音と共にハサミが閉じる、首だけ残ったタブンネは痙攣した後失禁して絶命した。 残ったタブンネは命乞いをしている、そこで俺はハッサムをボールに戻す。 そのタブンネは腰を抜かしながらも這うようにして逃げ始める、俺はそれを追いつかない程度の速さで追う。 あのタブンネは集落に戻るつもりだろう、その集落で狩りを行なうと良い経験値になりそうだ。 這って逃げていくタブンネを見ながらそう思った。 タブンネ達の集落についた、草や藁で造られた簡素な隠れ家にさっきの子タブンネは逃げ込もうとする。 しかしここまで来たらもう用がない、俺はその子タブンネの体を踏みつけ、体重をかけていく。 そして背骨の折れる音がしたあとタブンネが断末魔をあげて息絶える、うるさい。 その断末魔を聞きつけ集落から3匹のタブンネがでてくる、そしてそのタブンネは俺とその踏みつけた子タブンネを見比べると飛びかかってきた。 モンスターボールからボスゴドラを繰り出し応戦する、といっても力の差は歴然だが。 タブンネは無謀にもボスゴドラに捨て身タックルで応戦してくる。ボスゴドラは何とも言えない複雑そうな表情をしていた。 ボスゴドラはこっちを見てきた、きっと余りの弱さに反撃していいのかどうか迷っているのだろう、かわいいやつめ。 俺はゆっくり大きくうなずくと、ボスゴドラは一匹のタブンネにもろはのずつきをする。 ずつきを喰らったタブンネは内臓がミンチになるほどの衝撃をくらい、肢体がぐちゃぐちゃになる。 口から血ヘドを吐き出し、悲鳴にもならない悲鳴を上げる。 生命力の強いタブンネだ、これだけ強い衝撃を喰らってもあと数分は生きているだろう。 その様を見ていた他のタブンネは、集落に逃げ込む。 俺とボスゴドラはタブンネに集落におじゃまする、集落中のすべてのタブンネが俺と抱えている色タブンネを見つめる。 そして今度は数十匹のタブンネが応戦にでる、おそらくこの集落の雄をすべてかき集めたのだろう。 一方で雌と子供は逃げようとしている、逃がすのももったいないがこれだけのタブンネをすべて押さえておくのには無理がある。 俺はヒードランをだし、マグマストームをするように命令する。 するとその集落の周りがすべてマグマの渦に囲まれた、多少熱いがまぁそれは我慢しよう。 雄タブンネ共は一斉にボスゴドラめがけて捨て身タックルを仕掛けてきた、まぁ死ぬことはないから大丈夫だろう。 俺は手持ちのポケモンすべてを解放する。 ハッサム、ボスゴドラ、ヒードラン、アイアント、キリキザン、ナットレイ みんなそれぞれ思い思いの方法で狩りを始めた。 まず一番最初に動いたのはアイアントだった。 アイアントは逃げ惑っているタブンネのうち一匹をつかみ、そして引きずる。 ある程度群れと距離をとるとタブンネを離す。 アイアントは興奮しているのだろう、口を左右にカシャカシャ鳴らしながらタブンネに近づく。 タブンネは逃げだすがマグマストームが遮っていて逃げられない。 マグマストームの前で立ち尽くすタブンネにアイアントはシザークロスをする。 「ミギャアアアアア」という鳴き声と共にタブンネの胴体から短い脚が両方とも離れた。 アイアントはそれを拾い、咀嚼しながらクチャクチャと食べる。 タブンネはその間にと思ったのか張って逃げ出す、しかし素早いアイアントに勝てるはずもなく、呆気なく追いつかれる。 上半身を起こし助けてくれと懇願するが、アイアントはそんな様子を興奮したように口を鳴らして見ている。 再びアイアントはシザークロスを行なう、やはり醜悪な叫び声をあげるタブンネ しかし今回は右腕を完全に切り離さなかった。 アイアントは激痛で狂いそうになっているタブンネの切れかけた腕を口で挟んで、ちぎり取る。 ブチブチを筋肉や皮膚が切れる音と共に完全にタブンネの右腕が切り離された。 そして一通り腕を食べ終わった後タブンネは残った左腕をシザークロスで切り離す、タブンネダルマの完成だ しかしタブンネは悲鳴をあげない、どうしたことかと思ったら痛みの余り気絶してしまったようだ。 これではつまらないと思ったのか、アイアントは気絶して倒れているタブンネの上に乗り、そしてタブンネの頭にアイアンヘッドをかます、もちろん軽く手を抜いてだ。 それを数回繰り返し、ようやくタブンネは目を覚ました、そしてその後激痛が襲ってきたのかタブンネは暴れ狂う。 さすがに乗っていられなかったのかアイアントは軽い身のこなしでタブンネの上から降りる。 「ミビャアアアアアアアアアアアア!!!」と叫び声をあげながら暴れるカタワタブンネはまるで芋虫のようだ。 アイアントは良いことを思いついた、というあくどい笑みを浮かべ、タブンネの腹を口ではさみ、持ち上げる。 暴れていると言っても所詮タブンネ、どれだけあがいてもアイアントの力とは比べ物にならない。 アイアントは持ち上げたタブンネをマグマストームの壁に押し当てる。 半ば正気を失ったように暴れていたタブンネだが、これと共にさらに暴れだす。 しかし無意味だ、どれだけ暴れてもじわじわと焼き尽くされていくタブンネ。 そうやって焼いていくと体力がなくなってきたのだろうか、悲鳴と抵抗が小さくなっていく。 息絶え絶えのタブンネに飽きたのか、アイアントはそのままタブンネを放してしまう。 その後アイアンヘッドでタブンネを押して、ダルマタブンネは完全にマグマストームの中に入り込んだ。 焼けていくタブンネは最後に一際良い鳴き声で断末魔をあげてくれた。そのことにアイアントも満足しているようだ。 さぁ次はどんな虐待があるのだろうか、楽しみで仕方がない。 次に動いたのがヒードランとナットレイだった。 タブンネの親子を壁際に追いつめる、母タブンネは4匹の子タブンネを後ろにやりヒードラン達の前に立つ。 ナットレイはそんな母親の上からツタを伸ばし、子タブンネの上に紫色の液体を振り掛ける、そうどくどくだ。 どくどくにかかったタブンネはその場に膝をつき、徐々に顔色が悪くなっている。 「ミィ‥‥ミィ‥‥」と弱々しい声で母を呼び、母タブンネはその声に応える。 そこでヒードランが母タブンネが隙だらけの間に一匹の子タブンネを奪い取る。 母タブンネはそれに気づくが後ろには毒にやられた子タブンネが苦しがっている。 どちらの対応をすればいいか迷っているうちにヒードランは紫色の火の粉を子タブンネに吹いた。 鬼火と呼ばれる炎タイプの技だ、その子タブンネは火傷を負い、苦しみ始めた。 毒を負った子タブンネと火傷を負った子タブンネの世話をする母タブンネ、それ以外のことはそっちのけだ。 無論それは残りの子タブンネも例外ではない、幸か不幸かまだ健康な子タブンネは二匹残っている。 ナットレイはなるべく傷つけないようにそっと一匹の子タブンネを持ち上げる、子タブンネは終始震えっぱなしだ。 ぶるぶると震えてる子タブンネを、触手でゆさゆさと赤ちゃんを抱く母親のように揺らす。 その動きに緊張が解けたのか、タブンネは「ミィミィ♪」と笑いだした。 そこでナットレイはそのタブンネを軽く上にほうり投げる。 そして渾身のパワーウィップをそのタブンネに当てる、タブンネはボスゴドラの方めがけて吹っ飛んで行った。 雄タブンネの相手をしているボスゴドラの方に子タブンネが飛んでいく。 その子タブンネをボスゴドラはスマブラのドンキ○コングもびっくりなほど見事なヘッドソバット(アイアンヘッド)で地面にたたきつけた。 「ミギッ」という短い悲鳴と共に文字通りぺしゃんこになる子タブンネ、母タブンネはまだそのことに気づいていない。 ナットレイは残りのもう一匹にも手をかける、もちろん逃げようとするがヒードランが居て逃げられない。 そしてナットレイは子タブンネをつかみ、もう一度パワーウィップでボスゴドラの方に弾き飛ばした。 今度はボスゴドラは軽いアイアンヘッドで別の方に飛ばす。 そしてその子タブンネが行き着いた先はヒードランだった。 ヒードランの体に子タブンネが激突する、ヒードランは微塵も痛みを感じていなかった。 それどころかヒードランにあたった子タブンネが溶かされていってる、溶岩に飲み込まれて子タブンネは悲鳴を上げる間もなくご臨終された。 一方ボスゴドラの足元で必死に捨て身タックルを続けているタブンネ達、効いてないことがわかってきたのか、別の標的に目標を定める。 そして目を付けた先はナットレイだった、タブンネ達はボスゴドラから離れナットレイに向かって捨て身タックルをしだす。 しかしタブンネ達が当たった途端逆にタブンネ達が悲鳴を上げ始めた。 鉄のとげ+ごつごつメットのナットレイに直接触れる攻撃をしたのだ、すでにばてかけていたタブンネ達のHPをごっそりと減らす。 その頃母タブンネは弱っていく子タブンネ二匹をいやしのはどうで治そうとしていた。 しかし毒タブンネを舐めている間に火傷タブンネをヒードランに奪われてしまった。 母タブンネは返してくれとせがむが、ヒードランにはなんの意味もない。 ヒードランは火傷タブンネに息を吹きかける、熱風とも呼び辛いものだが高温のヒードランの吐息は弱ったタブンネにはそれだけで効果的だった。 母タブンネは直接触れることが出来ず少し遠めに火傷タブンネにいやしのはどうをし続ける。 そして後で「カハッ」という弱々しい吐血と共に毒タブンネが息絶えた。 母タブンネのいやしのはどうが止まる、そして毒タブンネに近づき体を揺らす。 しかし毒タブンネは答えない、母タブンネのすすり泣く声が聞こえた。 一方でヒードランも息を吐きかけるのをやめる。 火傷タブンネはすでに疲弊していて、このままでももう長くないと判断したのだろう。 そんな火傷タブンネに母タブンネはいやしのはどうを再開した。 しかし体中が火傷で蝕まれて、疲労も限界で生きているのがやっとの子タブンネにいやしのはどうはただ長く苦痛を与えるだけのものでしかなかった。 ヒードランとナットレイ達が気ままにタブンネ狩りをしていたころ、キリキザンは辺りを観察しはじめた。 そして一匹のタブンネに近づく、そのタブンネは二つも卵を抱えていて、たたでさえ鈍間なのに愚鈍さここに極まれりといったところだ。 キリキザンは足音を立てず近づき、そのタブンネを後ろから一突きした。 突然のことなので驚いた表情でタブンネはそのままその場に前のめりに倒れこむ。 キリキザンはそのタブンネに馬乗りになり、背中からグサグサと刺し始める。 刺されるたびに「ミギッ!ミギャッ!」と短い悲鳴を上げるタブンネ、しかしその攻撃でタブンネが死ぬことはない。 悪タイプ故か、ことキリキザンは相手をいたぶることに関しては秀でている。 生命維持に必要な臓器を傷つけず致命傷に至らなく尚且つ激痛がはしる場所を重点的に攻撃している。 そして一通り刺し終わった後キリキザンはタブンネの上から退き、卵をひとつ持ち上げる。 その時だった、マグマストームの渦がはれて、周りを遮るものがなくなってしまったのだ。 これを好機と悟ったのかタブンネ共が一斉に逃げ出す。 しかし、外に出ようとしたタブンネの一匹が「ミギャァァァァァァァァ!!」と叫び声を出して倒れる。 そのタブンネは目に見えない何かが刺さり、倒れたのだ。 実は俺はナットレイにステルスロックをするように命令していたのだ。 加えてそのステルスロックはマグマストームの熱で高温に熱されている状態だ、刺さればタダでは済まない。 次々とタブンネに襲いかかるステルスロック、中には這って逃げだそうとするタブンネもいたが、上からその間抜けな胴体にステルスロックが刺さるだけだった。 周りはタブンネの悲鳴で阿鼻叫喚だ、逃げ出そうとしたタブンネで無事な奴はもういないだろう。 ステルスロック自体にそこまで致死性はないので、高温のステルスロックとはいえ殺すまではいかない、だがそれがいい。 タブンネ達は地獄のような熱さと痛みにのたうち回っている、死ぬこともできず、解放されることもない。 キリキザンは辺りを見渡した後再び狩りに戻った、その前の親タブンネは再生力のおかげか体の傷がふさがり掛けていた。 そして立ち上がりキリキザンに捨て身タックルを行なう。 迫ってくるタブンネに卵を捨て、その手で一閃する。 タブンネは再び倒れる、しかしそれでもあきらめず卵の方に手を伸ばす。 その卵をキリキザンは拾い、そして殻を切り始めた。 殻の中から出てきたのは胎児のタブンネだった、少しグロテスクだ。 「ミァ‥‥‥ミァァァ‥‥‥」とタブンネ弱々しく鳴き、その胎児に手を伸ばす。 キリキザンはそのタブンネの手にそっと胎児を乗せた。 タブンネはその胎児を抱きかかえる。 しかしその胎児は息をしておらず、タブンネは「ミィィィィィィィィィィィ!!」と叫び声をあげて泣き始めた。 キリキザンはその様子を見てケタケタと笑いながらもうひとつの卵に手を伸ばした。 しかしそのタブンネが割って入り、卵を抱きかかえる。 キリキザンはその親タブンネの頭に深く手を突き刺した。 実は脳というのは神経を傷つけないと傷ついてもある程度生きることができる。 タブンネは脳が傷つき叫ぶことも体を動かすこともできず、その場に倒れる。 そしてキリキザンは先ほどのように殻を切り、中からタブンネを出した、今度はもうすぐ孵化するはずだったのかずいぶんとタブンネとしての形を保っている。 そして「ミィ‥‥」と静かに鳴きはじめたのだ、その様をみてタブンネは口をパクパクとさせ体をコイキングのようにピクピクと跳ねさせる。 キリキザンはそれを見て浅く弱く生まれたての子タブンネを傷つけ始めた。 生まれたてのタブンネは弱々しく鳴き声をあげた後、キリキザンに玩ばれて死亡した。 タブンネは何も言わない、言えないのだろうがその様をみて、体中の力が抜けたように項垂れたのだ。 キリキザンは胎児タブンネと子タブンネの死体を踏み潰し、その場を後にした。 あらかたのタブンネは片付いた。 残りはステルスロックで傷ついた生き残りや、死に至らずとも致命傷を受けて相手にされてないタブンネくらいだ。 ボスゴドラはずっと雄タブンネ達の相手をしていた、と言っても余りの数の多さに手が回らず凝った狩りができないでいた。 ボスゴドラは不満の色をあらわにする、一番の功労者ともいえるコイツをぞんざいに扱ったら罰があたるな。 そんなことを考えていると「ミィ‥‥ミィ‥‥」とか細い鳴き声が聞こえてきた。 どこから聞こえているか探していると、あるタブンネの死体から聞こえてくることがわかった。 俺はそのタブンネの死体をどける、するとその下には一匹の子タブンネがいた。 そしてこの親タブンネ、まだ息があるようだ、だが助からないことを判断してか死体のふりをして助かろうとしていたのだろう。 親タブンネは命乞いをする、幸いここからはボスゴドラから死角になっていて見えない。 俺はボスゴドラに「気の所為だった」と告げた。 その言葉を理解してかタブンネは安堵の表情に変わり、子タブンネをしっかりと抱きしめた。 そしてボスゴドラの方に戻ると俺はそっと口には出さずにあそこにタブンネ親子がいるとジェスチャーで伝える。 耳が良いタブンネに俺がボスゴドラに位置を教えたことを知らせたら逃げられてしまうかもしれないからな。 ボスゴドラは多少迂回しながらもわざと足音を立てるように歩きだした。 ドスン、ドスン、と重量感のある足音を立てながらゆっくりゆっくりとタブンネ親子に近づくボスゴドラ。 こちら側からは見えないが、きっと今頃見つからないように祈っているころだろう。 そしてついに、ボスゴドラがさも偶然を装ったようにタブンネ親子を見つける。 ボスゴドラはタブンネ親子を掴み、俺が見えるところまで持ってくる、気配りのできる良い子だ。 タブンネは仲間作りやいやしのはどうを使ってボスゴドラに命乞いをする。 ボスゴドラはその様をみてどうするか迷っている振りをする。 そしてにっこりとほほ笑み、優しくタブンネを持ち上げる。 気持ちが通じたと思ったのか、タブンネは涙を流し喜ぶ。 その瞬間、ボスゴドラのもろはのずつきが炸裂した。 急なことで理解が及ばないタブンネは「ミ゙!」という短い悲鳴をあげて数メートル先まで吹き飛んだ。 内臓が破裂したのか吐血したタブンネは、置いてきた子タブンネのところに這って向かう。 ずるずると、傷ついた体に鞭を打ちながら這っていくその姿はどこかナメクジを連想させた。 子タブンネを乱暴に掴み、その親タブンネのもとに行くボスゴドラ。 そしてその親タブンネの前に子タブンネを置いた。 子タブンネは急いで親タブンネにいやしのはどうをかけ、親タブンネは見る見るうちに回復していった。 するとその親タブンネをひょいと掴み、ボスゴドラは再びもろはのずつきを喰らわせた。 ボスゴドラはそれをずっと繰り返していた、殺しはせず死ぬほどの痛みを繰り返し与え続ける。 そしてそれを手伝っているのはほかでもない我が子なのだ。 子タブンネはそれに気付かない、傷ついては癒し、傷ついては癒し、それがどれだけ親タブンネにダメージを与えているか気づけないのだ。 そして親タブンネは理解しているのだ、我が子を自分で殺さない限り自分は助からないと。 親タブンネの悲痛な鳴き声が響いた。 タブンネたちの集落はものの数時間で焼け野原と化した。 生き残ったタブンネはほぼ0に近いだろう。 手持ちのポケモンたちはみんな俺のもとに戻ってくる。 みんなそれぞれ満足したようだ、実に充実した顔をしている。 俺はみんなをモンスターボールに入れたその時だった。 茂みから一回り小柄なタブンネがこちらにすてみタックルをしてきたのだ。 醜く贅肉を揺らすタブンネ、足は遅いが重量がある分人が喰らったら一大事だ。 だがなんてことはなく避ければいいだけで、俺は鈍足のタブンネの攻撃を避ける。 そのついでに足をかけて転ばせた、タブンネはこけて頭から滑って行く。 モンスターボールからハッサムを出しこちらも反撃開始だ。 タブンネはこちらが臨戦態勢に移ったのを見ると一目散に逃げ始めるが ハッサムのバレットパンチをくらい「ミブゥ!」と豚のような鳴き声をしながら再び転んだ。 ハッサムは方耳を持ち上げてボディーブローをし始めた。 ゲホゲホとえずくタブンネにさらに力を込めて殴る。 そして我慢できなくなったのかタブンネは胃の中のものをぶちまけた。 ドロドロに溶かされた木の実の残骸らしきものがあふれ出てくる。 ハッサムは間一髪回避したが、それでも跳ねた汚物が足元に飛び散った、帰ったら風呂に入れてやろう。 ハッサムは耳を放す、タブンネは膝をつき苦しみ始めた。 しかしそれは許したわけではない、ハッサムから怒りの表情が伺える。 ハッサムはタブンネの頭をつかむと、背中にミシミシと拳を開いて突っ込み始めた。 数ミリずつハッサムの手がめり込んで行くたびに「ミガッ‥‥」と苦しそうな声を出すタブンネ。 そしてついにその肉を突き破りハッサムの手がタブンネの背中に入り込んだ。 タブンネは悲鳴にもならない悲鳴を上げる、しかしこれで終わることはなかった。 ハッサムは今度は渾身の力を入れてタブンネの背骨を折ろうとしているのだ。 ギチギチと背骨に力が入っていくたびに苦しんでいくタブンネ。 骨が折れるのにそう時間はかからなかった、バキッという音が鳴りタブンネの背骨は二つに分かれた。 タブンネは「ミガアアアァァァァァァァ!!!」というその容姿からは想像もできないほどの雄叫びをあげて、がっくりと項垂れた。 ハッサムはタブンネを汚物の上に投げ捨てる、本来なら何らかの抵抗を示すはずだが、下半身が動かなくなってはそれもできない。 ハッサムはタブンネにとどめを刺さず戻ってきた。 このタブンネに残された道は餓死か捕食されるかしかないが、こんな汚物まみれのやつを食う奴はいないだろう。 ハッサムをモンスターボールに戻す 色違いは高く売れる、今夜のこいつらのご褒美は何にしてやろうか、帰ったら他のポケモンたちにも何か分け前をやろう。 そんなことを考えながら俺は色タブンネと一緒にジャイアントホールを後にした。 久々に読ませてもらったぜ、各手持ちが思い思いの方法でタブンネちゃんを嬲っているのは良いな -- (名無しさん) 2012-01-07 22 08 16 きっとみんな3くらいはレベル上がったんだろうな -- (名無しさん) 2012-09-15 18 11 19 売られる色違いちゃんの行く末も気になるな。集落で虐められていた方がマシだったりしてw -- (名無しさん) 2013-11-21 11 15 47 色タブちゃんサイドもみたかった -- (タブデッドの末端の末端の友達) 2018-06-05 17 23 42 名前 コメント すべてのコメントを見る
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今日はイッシュで大人気のおやつ「タブンネせんべい」を紹介しましょう 笛を吹きながらタブンネに屋台を引かせるおじさんがやってきました このおじさんがタブンネ煎餅を作ってくれます まず取り出したのはタブンネの卵、それをトンカチでもって叩き割ります 卵がパカッと割れると中から未熟児のタブンネが出てきました 体長は15センチほど、体はタブンネのピンク色ですが毛が生えてなく目も開いていません いきなり卵から出されて訳もわからず「チィチィ」と鳴いています、本能でママを探しているのでしょう しかし当のママ(屋台を引いていたタブンネ)は目を逸らし、両耳を手で塞いで固く目を閉じて震えています 話がそれましたが、その未熟児タブンネを塩と胡椒が入ったトレイに入れ、まんべんなく塩揉みにします 「ヂィィ…」とクタクタな未熟児タブンネちゃん、いよいよ次は「焼き」に入ります 未熟児タブンネちゃんを煎餅にするのは蝶番(ちょうつがい)で繋がれた2枚の鉄板、既にカンカンに熱せられています それを本のようにパカッと開き、綿実油をまんべんなく塗ったあとに上に未熟児タブンネちゃんをポンと乗せます ジュウウと肉が焼ける音が聞こえてきました 「ヂギィー!」と泣き叫んで鉄板の上をのたうち回る未熟児タブンネちゃん それを対の鉄板で押し花を作るように挟んでしまいます 「チギュッピィィィ!!」と悲鳴をあげ、バキバキという音と共にペタンコになっていく未熟児タブンネちゃん おじさんは大きな万力でもって鉄板をぐいぐいと閉じていきます やがて鉄板が閉じ、隙間から水蒸気がプシューと吹き出したら鉄板を開きます そこには、ペッタンコになってしまった未熟児タブンネちゃんの姿が これでタブンネ煎餅の完成になります タブンネ煎餅は一枚100円ほど、パリパリの食感でおつまみにしても美味しいです 目が死んでいるタブンネに引かせている屋台を見つけたらぜひご賞味あれ
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俺はムロタウンで今日から果樹園を営むことになった じーさんがぽっくり逝ってしまって今日から後を継ぐための研修をすることになったのだが‥‥ 正直自信がない、どちらかと言うとデスクワーク派だし、肉体労働には向いていないと思うんだが‥‥ まぁ後を継ぐやつがいないし、仕方がないか‥‥ 「オオタチ、そろそろ行くか」 俺はジョウトからの相棒のオオタチを頭にのせて、畑に向かった 畑ではすでに父さんとそのポケモンたちが畑仕事をしていた 父さんは俺を見つけた瞬間こっちに呼び寄せた 「今日から初仕事だな、じーさんが死んだ分お前がしっかり働いてくれよ」 そういうと父さんはかごを渡してきた 「今日は収穫だから、とりあえず豆を集めちゃって」 父さんはそう言うと忙しそうにほかの木のところに向かった 取り残された俺はとりあえず豆を集めることにした 木の枝をゆすり豆をかごの中に落としていく しかしかごは大きくてそこそこ重い、ゆすって豆を落としてもかごの中にはなかなか入らない これどうするんだ?と思って父さんに聞きに行こうとすると、父さんは木を自分のポケモン、ザングースに揺らさせて自分は籠を持っていた 「なるほど、ああやってやるのか」 そうわかった途端俺は再びさっきの木のところに戻ってきた かごをもち、オオタチに木を揺らすように頼む オオタチは可愛く敬礼したあと素早く木に登りガッサガッサと枝を揺らし始めた ボトボトと落ちてくる豆を俺は籠に入れる 豆が落ちてくる感触が何だか少し楽しい 枝を揺らして豆を入れる、豆がなくなったら別の枝を揺らす 全部の枝から豆がなくなったら次の木に移る それを繰り返しやっていると、かごいっぱいにコーヒー豆が溜まった オオタチにもういいぞというとオオタチはこれまた素早くこっちに戻ってきた 俺の頭にのり尻尾で汗を拭いてくれる、良い奴だ、帰ったら洗ってやろう 休憩所に行くとそこには父さんがバクフーン、フローゼル、そして先ほどのザングースと一緒に休憩していた 俺はほかに置かれた二つの籠の隣に自分の籠を置くと父さんの隣に座り込んだ 休憩所には扇風機が置いてあり、そこから放たれてる心地いい風がじっとり湿った肌を乾かしていく 「初めてにしちゃ結構集めたな、オオタチに手伝ってもらったのか?」 父さんはそういうと隣にあった氷水に入ってたおいしい水を首筋に当ててきた 一気に体が冷めた気がする、俺はおいしい水を受け取り一気に飲み干した キンキンに冷えた水が体の熱を冷ましていくのがここちいい プハァ と息をつき隣を見るとオオタチも同じことをしていた 父さんとバクフーン達はそれを見て笑っていた それから数十分休憩したあと再び豆の収穫を始めた 再び豆を籠いっぱいに集め終わるころには辺りはヤミカラスが鳴き始める頃だった これだけ集めてもまだ半分ぐらいしか集め終わってないのから末恐ろしい 籠を持って再び休憩所に戻ると、一服してる父さんとコーヒー豆を食べてる三匹のポケモンたちが居た 「え、ちょ、父さん豆食べさせていいの?」 少し焦り気味に父さんにそう尋ねた 「イタチポケモンが食った後に出てきた豆は最高級品になるんだ、だからいっぱい食わしてるのさ これも仕事のうちさ」 「え、消化されないの?っていうかうんこ触るの?」 「そういうことになるなぁ」 父さんはそう言って笑った後オオタチに目をやった 「そういえばオオタチもイタチポケモンだったよな‥‥ 豆食ってみるか?」 父さんは籠に入ってた豆を一握りして手のひらの上に乗せ、それをオオタチのところに差し出してやる オオタチは近寄りクンクンと匂ったがどうやらこの匂いは苦手だったようだ、さっさと俺の頭の上に逃げてきた 「どうやら飼い主と似てコーヒーはまだ苦手なようだな」 父さんとポケモンたちは豪快に笑った その後籠の中の豆をまんべんなく広げたあと俺と父さんとポケモン達は帰路についた 果樹園に忍びよる魔の手に気づかずに‥‥ 翌日、起きてオオタチと一緒に果樹園に向かうとそこには食い散らかされた豆の後があった 俺はそれを見渡した後父さんに近寄り話しかける 「父さん、どうしたのこれ?」 「どうやらポケモンにやられたみたいでな‥‥ひどい有様だ」 父さんとポケモンたちはひどく落ち込んでるようにみえた それもそうだ、自分たちが育てた豆が横取りされたとなれば落ち込みもするだろう 呆然と立ち尽くしているとオオタチが突然肩から降りて走り出した 俺はワンテンポ遅れた後オオタチに続いて走っていく オオタチはキュッキュッと鳴きある一本の木を指した その木の下の方にはピンクの毛が樹皮に挟まっていた そして少しいったところにはハート形の足跡が残っていた ピンクの毛‥‥ハートの足跡‥‥ 「父さん、盗んだポケモンの正体がわかったよ」 俺は急いでこっちに来た父さんに静かにそう言った 「豆を盗み食いした犯人はタブンネっていうポケモンだ」 俺は休憩に入った後急いで家に帰りポケモン図鑑を持ってきた 実は過去にバックパッカーとして色々なところを歩きまわってた経験があって、その時にその地方の博士に全国図鑑をもらったのだ 俺はタブンネの図鑑ページを開く 「これがタブンネ、ハートの足跡にピンクの体毛、一致するだろ? 素早さは遅くて攻撃力も弱い、そのくせ繁殖力だけはあるポケモンだ」 俺はそう言って図鑑を閉じた 父さんは深刻そうな顔をしてる 「この近くにイッシュ地方から引っ越してきたっていうイヤミなおばさんが居ただろ?そのおばさんがタブンネを数匹飼ってるんだ そのタブンネの被害が結構酷いらしいって近くのおばちゃんと立ち話してたときに聞いたよ でもこのタブンネってポケモンは弱いんだ、だから盗み食いされたら撃退すればいいと思う」 「ん~、できれば平和的に解決したいんだがなぁ‥‥」 そうこうしてるうちに休憩時間が終わり、俺たちは再び収穫作業を始めた 本来ならすぐに天日干しした方がいいのだが今日は大事をとってやめておくことにした さらに翌日、というよりその日の深夜 ガンガンガンと玄関のドアをせわしなく叩く音で目が覚めた 俺は目をこすりながら玄関のドアを開けた、そこには父さんのポケモン、フローゼルがいた フローゼルはただ事じゃない様子で俺の手をひっぱり果樹園へ連れていった そして果樹園につくとそこには頭から血を流し倒れている父さんの姿があった 俺は父さんに駆けよる 急いで救急車を呼び病院へ向かった 火が昇り始める頃に手術は終わった 医者に聞くところ頭を強く打ち、足の骨にひびが入っているが命に別条はないとのことだ 俺はほっと胸を撫で下ろす 目が覚めた父さんの話から聞くと、夜中に畑を見に言ったらタブンネが居て捕まえようとしたら突進された とのことだ 3匹が捕まえようとするもタブンネ達は木を盾にするように隠れながら逃げていったらしい 父さんは心配かけてすまないと言うと寝息を立てて眠り始めた タブンネ達め、豆を盗み食いするだけでなく父さんまで傷つけやがって 俺は絶対にあの糞豚達を始末してやろうと、そう決意した そしてその日の夜、俺は実行に移った まず休憩所にあえて豆を並べて干しておく そして休憩所の影にバクフーンを配置させておいた 後はじっとやつらが現れるのを待つだけ‥‥ そして深夜2時、その時は来た 糞豚達は悪びれる様子もなく現れ豆に手をつけようとした その瞬間バクフーンからもくもくと煙が放たれた 煙は辺り一面を包みこむ そしてタブンネ達が煙で困惑してるすきにザングースに金縛りをさせた タブンネ達はものの見事にそれにかかり煙がはれる頃にはタブンネ達はものの見事にひとつの場所に固まり身動きが取れずになっていた 数は大人が2匹、そして子供が3匹と言ったところだ、どうやらこのタブンネ達は家族のようだ 「タブゥー!!」と歯茎を見せて威嚇するタブンネ、正直怖くもなんともない ぼてっとした腹に間抜けそうな面、こんなのにやられたのかと思うと苛立ちがこみあげてくる 俺は親タブンネの触覚を掴み持ち上げる そしてあらかじめ用意してあったナイフでその醜い腹を突き刺した 「ダボァッ!」と苦しそうな鳴き声をあげるタブンネ、それを見て残りのタブンネは心底怯えたようだ どうやらこのタブンネは父親らしい、父親が何の抵抗をするわけでもなくやられたのだったらそりゃ怯えもするだろう ナイフを引き抜くと傷口から血がドバっとあふれ出てきた しかしまだ息はある、俺は再びナイフを突き刺した 苛立ちを解消するかのように俺はナイフを刺したり抜いたりを繰り返している 父タブンネが虫の息になってきたところで足元に違和感を感じた そこには俺の足元にすがりついて許しをこう子タブンネが居た 「タブゥ、タブゥ」と媚びたように鳴くその様に俺は再び苛立ちを感じた 虫の息だった父タブンネを地面に叩きつけて、子タブンネの首根っこを掴み持ち上げた 苦しそうにもがく子タブンネ、涙を流し弱々しく鳴く様は媚豚と言う名前にぴったりだと思った ずるずるとこちらに這ってくる父タブンネの目の前に子タブンネを落とす ゲホッゲホッとせき込んでいる子タブンネを抱きかかえようとした父タブンネの目の前で俺は子タブンネの胴体を踏みつけた 「タブゥ!タブネ!」と焦ったようにこちらに向かってくる父タブンネ、俺はその子タブンネに体重を乗せた そしてバキリという音がし、子タブンネは血を吐き息絶えた 「タブゥー!タブネェー!」と涙を流し我が子の死体を抱える父タブンネ 俺はそんな子タブンネの死体を取り上げた後ポケットからマッチを取り出した マッチに火をつけて子タブンネに引火させる 燃え盛るそのゴミを俺は父タブンネに投げ捨てた 父タブンネはそれをよけようとするが傷があるので動けず、もろにあたった 「タブァー!」と子タブンネの死体を放り投げるタブンネ、ずいぶんとまぁひどい親子もあったものだ 俺は子タブンネの死体を踏みつけて消火したあとその燃え盛った死体を再び父タブンネのところに蹴りやった 父タブンネは涙を流して悲しんでいた、ざまぁみろ 俺は次の子タブンネを手に掛けようとするが今度は母タブンネが邪魔をしだした 我が子を後ろにやり俺の前に立ちはだかる母タブンネ、こちらを睨みつけている 俺は再びナイフを取り出して、触覚を引っ張りゆっくりとナイフで切り始めた 暴れる母タブンネはザングース達に取り押さえてもらう ゆっくりゆっくり押しては引いてを繰り返す、母タブンネは近所迷惑になるほど泣き叫んだ このままだと気づかれても面倒なので俺はオオタチに母タブンネの喉仏を押さえるように言った 苦しそうなうめき声をあげてもがいている 触覚が半分まで切れたので、こんどはこれを引きちぎってみようと思う 俺はナイフを地面におとし、触覚の両端を掴んだ そして勢いよく引きちぎる 「タ‥‥ブァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」とうめき声をあげ、母タブンネは気絶した 母タブンネはまたあとでいいだろ、俺は母タブンネをどかし、残りの子タブンネに手をかけた まずは二匹掴み持ち上げる 一匹はがくがくと震えあがりもう一匹は威嚇しながら暴れている 俺は威嚇してきた方をバケツの中に放り込んだ ガコンとバケツが大きく揺れる俺は水道にホースをつけて蛇口をひねった キュッキュッと二回ひねると水がホースの先端から流れ出てくる 「タァブッ!タブッ!」と鳴きながらバケツから出ようとする子タブンネ その糞生意気な面を今すぐにでもぶっ潰したい気分だけど できるなら苦しめてから殺したいからな 俺はホースの先端を軽く指でつぶし勢いよく噴射させた水を子タブンネの顔面に当てる 苦しそうにもがいて逃げ惑ってる子タブンネにぶつけるのはなかなか爽快だ 後ろ向きにこけたタブンネの顔に俺はこれでもかと言うほど水を浴びせる それを見て笑ってるとガクガクと怯えていた子タブンネが俺の指に噛みついてきた 痛くはないのだがこれ以上ないほどの不快感を感じる このまま兄弟が死んでいく姿を見せてやろうと思ったがどうにもそれでは苛立ちが済みそうにない 俺は水を当てるのをやめ、苦しそうに肩で息をする子タブンネにそれを投げつけた 再び大きく揺れるバケツ、しかし中の水が重石になって倒れることはなかった 俺は再び蛇口を3回ほどひねり水の量を増やす ドバドバと流れてくる水をバケツの中に入れていく きょとんとしている子タブンネ達だが水が胸辺りまで来てようやっと自体を理解できたようだ 手をあげて登ろうとするが何の取っ掛かりもないうえに身長のおおよそ1,5倍程度あるバケツだ その短い手では掴みようもない 水が背丈を越えたあたりで俺は料理に使う落とし蓋を用意する それをバケツに入れて、その上から水を落とし始めた 落とし蓋はタブンネを水の中へ追いやっていくそして落とし蓋をはさみバケツが水でいっぱいになったところで俺は水道をとめた ガタガタとバケツが揺れる音がする、そのバケツをもちあげ、そしてずっと見させられていた父タブンネの目の前より少し遠くに持っていった 父タブンネは子タブンネ達を助けるために這って移動しているが、バケツはいよいよ動かなくなった 父タブンネは渾身の力を振り絞りバケツを横に倒した 中からビショビショの子タブンネ達がでてくる すでに事切れてるから無駄‥‥と思った瞬間子タブンネ達は水を吐き息を吹き返した どういう生命力してんだこいつら 父タブンネはボロボロの体で涙を流しなら子タブンネ達に抱きついた、その姿もまたいちだんと腹が立つ 俺はザングースに耳打ちするとザングースはすぐさま行動してくれた ザングースは感動に打ちひしがれてる父タブンネの後ろに回りその鋭い爪で両手を掻っ切った ドパッと勢いよく血が流れ出てくる、それに気づいたタブンネ親子の絶叫が耳に心地いい 俺は再び子タブンネ共の首根っこを掴む 先ほどの恐怖がフラッシュバックしてきたのか今度は二匹とも大人しい 俺は落ち葉を集めてそしてその上に子タブンネ達を放り投げた その上にもさらに落ち葉をかぶせる 「水浸しで寒いだろう、どれいっちょ温めてやろう」 俺はそう言うとバクフーンに火の粉を吹かせた 火の粉は草に燃え移りパチパチと燃え広がっていく 「タビャアアアアアアアアアア!!」という二匹の鳴き声が聞こえる、火が直に当たったようだ 逃げ出そうとするが先ほどまで死にかけていた子タブンネだ、動き回れるはずもない 先ほどまでビショビショだったタブンネの毛は乾燥していき、チリチリと焼き焦げていく 二匹はもう虫の息だ、憔悴しきっている 「バクフーン、火炎放射」 子タブンネ達はバクフーンが吹き出した炎に包まれる 「タブネェェェェェェェェェェ!!」と一際大きく叫んだあと焦げになった ほんとはもうちょっと暴れてほしかったけどまぁ仕方ないだろうな 一仕事終えて後は親の方を処理するだけと思ったその時だった 目を覚ました母タブンネは落ちてたナイフを手に取りこちらに向かって突進してきた そしてタブンネは俺の脚に突撃する、しかし痛みは何も感じない ふと見るとオオタチが鬼気迫る表情でナイフを持っていた、オオタチはすんでのところでトリックを使ったのだ オオタチは母タブンネを後ろからナイフで一突きする 心臓を貫かれたタブンネは血を吐いてその場に倒れ込んだ これで残りは父親一匹のみだが‥‥唇をくいしばりこちらを睨んでいる 自業自得というか‥‥まぁ因果応報ってやつだよな 俺は果樹園の木があまり生えてない場所にスコップで穴をあけてゴミを埋めていく 焼け焦げたゴミに生ごみ、それと生きてるゴミにとさまざまだ 本場イッシュでは肥やしタブンネなるものがあるみたいだしまぁ埋めても大丈夫だろ 俺はその上に土をかぶせ、そこに木の苗を植えた 俺が一人前になる頃にはきっと立派な木が育ってるはずだ 俺は朝日を背に清々しい気持ちでポケモンたちと帰路についた それからしばらくたって親父は退院して今も一緒に果樹園を続けている この時期はオボンの実がよくなるので一緒に栽培しているところだ 何事もなくてよかったよかった、やっぱり平和が一番だよな 名前 コメント すべてのコメントを見る